906LH (1966)  1966 LeMans


904の後継マシンとして1966年シーズン用に開発された 906は、僅か580kgの車体に量産型 911用の6気筒2リッター・エンジンをベースに軽量化等が図られたユニットをミッドシップ搭載するレース専用車です。65台が製造され、この年のタルガ・フローリオで総合優勝するなど活躍しました。 

1966年のル・マンには、長い直線における最高速度を高めるため、906のロングテール仕様3台が投入され、#30の車両が Jo Siffert 、Colin Davis らのドライブによりクラス優勝し、総合でも大排気量のフォード勢に続く4位を記録しています。また#30の車両に続き、#31、#32の 906のロングテール仕様も5位、6位に入賞しています。


この作品は K.MODELS の1/24 レジン・キットを組み立てたものです。906のプラキットは様々なスケールで数社から販売されましたが、1/24スケールには決定版と呼べるものはありませんでした。K.MODELS からは通常の 906に続きロングテール仕様まで販売され、我々を大いに楽しませてくれました。同社のキットは 906の特徴を良く捉えているうえ、ロングテール仕様車としては、profil 24 models や FERNANDO PINT MODELS のレジンキットが登場するまでは、K.MODELS のキットが唯一のものであったと思います。泰明期のレジンキットとしてもコレクションに加えておきたい一台です。ここでは足回りをLSのプラキットから流用し、プレキシグラス製のリヤ・フェアリング等を新造しています。